SSブログ

「没後50年 谷崎潤一郎展―絢爛たる物語世界―」展

 24日神奈川近代文学館特別展「没後50年 谷崎潤一郎展―絢爛たる物語世界―」の最終日…!

 さすが谷崎、すごい混みよう。
 皆さん山のような手紙を読んでいるからなかなか進まない! 
 読まずにはいられない、心情あふれるものばかりだからだろう♪


 佐藤春夫と谷崎夫婦のふしぎな関係…。 関西に移住→離婚→再婚、そしていよいよ御寮人根津松子
登場→再々婚。
 やはり、この展示エリアに一番大勢群がっていた。

 私の田舎小豆島でも「ごりょんさん」と呼ばれる奥さんがいたが、大阪でもそう言うのだろうか? 
 映像に田辺聖子の「細雪」の読み上げがあったが、「御寮人」は出てこない。

 辞書には「御寮人②…年若い妻の尊敬語。ごりょん。…」とあり、 「好色一代男」の例、ごりょん様、が引かれている。

http://www.kanabun.or.jp/exhibition/209/

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ギル・シャハム、ヴァイオリン・リサイタル

 16日、鎌倉芸術館でギル・シャハムのヴァイオリン・リサイタルを。

 あまりの素晴らしさに口も利けない…。
 一人で良かった、と。

 ボリュームたっぷり、幅にたとえれば、たっぷり幅広。
 もちろん、軽妙さもいっぱいで、ピアノの江口玲とのコンタクトぶりは見事!

http://www.kamakura-arts.jp/calendar/2015/05/012949.html


violinを抱えた客もちらほら、音楽通が多いのか、バッハに始まりバッハに終わるプログラムに
拍手喝采、それも皆、両手を掲げて叩いている!

世界的バイオリニストとはこういうものかと仰天、休憩時間もステージを見張っていたくて
動けない。

パガニーニの「カプリース」は素人でもわかる新解釈で始まった。



*プログラム*

J.S.バッハ(シューマン編):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003(ピアノ伴奏版)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105
3つのロマンス op.94
パガニーニ(シューマン編):カプリース op.1より(ピアノ伴奏版)
J.S.バッハ(シューマン編):無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004(ピアノ伴奏版)


 
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

トマス・ピンチョン『LAヴァイス』新潮社

 Thomas Pynchon の『LAヴァイス』。
 探偵モノ、細やかな描写、奥深くスピード感いっぱいの文章にクラクラ。

 『重力の虹』は何度も途中で眠気に襲われ、縁がない…とあきらめていたら、
『LAヴァイス』に出会った! バンザイ!

http://www.amazon.co.jp/LA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9-Thomas-Pynchon-Complete-Collection/dp/4105372114/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1429964678&sr=1-1&keywords=%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%8E%EF%BC%AC%EF%BC%A1%E3%80%80%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%80%8F
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

エッセイ「ジョイス・タワーへ」

4月22日、「季刊文科 65号」鳥影社、が出ました。

季刊文科№65ジョイス・タワーへsss.jpg


短いエッセイ「ジョイス・タワーへ」が掲載されてます、よろしく♪


http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A3%E5%88%8A%E6…/…/ref=sr_1_1…


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ほととぎす鳴くや雲雀と十文字   去来

 枚数だけは、200、220、250と増えていくのだが、長篇の中身の出来はわからない…。

 そうするうち、春の彼岸になっていた。



  漱石の『草枕』に、

     ほととぎす鳴くや雲雀と十文字   去来


  という句が出てくる。


  前読んだとき、何かにメモして、無くして、忘れてしまっていた。

  
  今は携帯電話のカレンダーにメモってあるから年年歳歳現れる。

 

  *去来氏は、郭公(ほととぎす)なくや雲雀と十文字  と、読んだ、と、
 ネットのあちこちにありました。




 
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

アラベラ・美歩・シュタインバッハー のバイオリン

アラベラ・美歩・シュタインバッハー コピー.jpg

テレビで、

 ☆第1797回 定期公演 Cプログラム2014年12月12日(金) 7:00pm NHKホール
  指揮:シャルル・デュトワ
ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー 演奏の

 ベルク/ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」

  を聴いた。
  
  メロディーがあるともないともいえない葬送曲ふうの作品は聴きあきない。


曲目解説
 ウィキペディアによると、
「violin他のほとんどのベルク作品のように、本作品においても、恩師アルノルト・シェーンベルク譲りの十二音技法が、より自由な様式によるパッセージに結び付けられている。通常の十二音作品の場合と同じく、無調性による作品でありながら、調的な中心を感じさせる点で特異である。」

 他に、武満 徹「弦楽のためのレクイエム(1957) 」など。

 アラベラ・美歩・シュタインバッハー は父がドイツ人母が日本人だそう。


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

天満敦子氏violinリサイタル

天満敦子のコピー.jpg


8日sun.の、天満敦子氏violinリサイタルが素晴らしかった!

学生時代に日本音楽コンクールで1位♪ …の人なのに生演奏を聴くのは初めて。
二人きりのステージにはピアノが1台。

のっけに、新調のワンピースの糸くずをしきりにつまんで客席を沸かせ、演奏のあいまにもちょこっと私たちを笑わせてくれる。

バッハから始まり、ブラームスの「FAEソナタ」から弟3楽章スケルツォの高まりに居眠りしてる人はいない♪
「海野義雄に師事」とあるのを見て、数十年前杉並公会堂で聴いた海野氏の堂々たる演奏を思い出す。
けっして音響のすばらしいホールとはいえない会場だったのに演奏の印象は今も鮮やか。


休憩のあとが、目当てのフランク「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」で、聴きなれた出だしが始まり、生演奏の重層の魅力にポーとなってしまう。



名器のことを「相変わらずストラディバリウスが夫です」といって笑わせる彼女、弓はなんとイザイの使っていた品だそう!

ピアノの小林律子氏の演奏がまたすばらしく、よくまあこれほど繊細にして軽妙、violinを立てつつもちゃーんと聴かせてくれるものだ、その才能に驚いてしまう。

かわいい魔女お二人に生気を吸い取られてしまった演奏会だった♪

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

2014年のこと、少々

 新年は、村上春樹『海のカフカ』上と下、を読み始める。
 一晩で四分の一ほど。
 舞台に高松市が登場するのも興味深い。
 「僕」について少しのしつこさは感じるけれど、エピソードの詰まった、説明であっても説明っぽく感じさせない文章に敬服!


 暮れには、舞台プロデューサーでもある友人オススメの映画「ゴーン・ガール」と「アバウト・タイム」を神奈川県内のA館とB館で見た。

 入りは「ゴーン・ガール」のほうが良く、三割ほどでも客がいれば気分がいい。
 ガラガラのことが多いシネコンなのでネ。


 友だちのアート、針目全作品集が出た!

 *沖潤子作品集「PUNK」文藝春秋 (2014/12/6)

 潤子さんは、針目作品で比留間の短篇集『ラプンツェルや、ラプンツェル』のカバーを飾ってくれた方で、
その後の躍進ぶりはほんとうに嬉しい!

 一目一目刺していくことで産まれる大作の数々が、女性編集者の目に留まったのももっともなこと!



 10月、最寄駅そばのホールで、フレデリック・モローのバイオリンを聴いた♪ 
 もちろんはじめて。

 世界で活躍する実力派で、バッハの無伴奏曲やパガニーニの超絶技巧曲のほか、「日本でほとんど演奏されていない新進フランス人作曲家エリック・タンギの作品」を。
 わたくしにはやはりこれが一番良かった!


 そうそう、師走に見に行った狩野川の能、「羽衣」。初めて通して見る演目なので、シテの、最後の数十分間踊り続ける姿に圧倒されてしまった。
 あの装束でよくぞまあ、と、感動あるのみ。

 その数日後、「三田文学会」のイベント「カラダを動かすコトバ」のあと、講師の能楽師安田登氏
から、「能の衣装は綿入れを着込んでいるので激しく踊ると熱くなるんですよ」と聞かされ、またまた驚く!



 元ご近所の青年藤原浩クンたちの三人写真展も、歩いて行ける会場で開かれた。
 三人それぞれに舞踏家秀島氏を追っかけていて、ひいき目だろう、初めての展示だという藤原クンのが一番印象に残っている。
 これも楽しみ→http://terra-incognita.peatix.com/




 さて、よく読んだ作家はポール オースターで、何度でも読みたい『ガラスの街 』(新潮文庫) 、痛快な長篇『偶然の音楽』 (新潮文庫)、ユダヤ思想と旧約聖書についての記述も多い難解な『幻影の書 』(新潮文庫)などなど。


 エッセイ『トゥルー・ストーリーズ』 (新潮文庫) はどれも皆、枕元に置いてちょいちょい読みたくなるものばかり!

 犬は苦手の私ゆえ、『ティンブクトゥ』 (新潮文庫)をひらくことはなさそう。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ごあいさつ

print羊年賀sss.jpg     



            本年もよろしくお願い申し上げます
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

京都→小豆島へ

 しばらく田舎生活を。

 2週間足らずだけれど、あちらは古家・空き家なので、それに買い物も不便なので、台所用のスポンジなど小物を詰めて、発送。
 
 Uターン組を含めて友だちは大勢いるし、本だけはじゅうぶんあるので退屈することはない。


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ポール・オースターのエッセイ集 「トゥルー・ストーリーズ」

truestory.jpg


 このところポール・オースターの小説を読まない日はない。

 「ガラスの街」を読んだのが最初で、「幽霊たち」、「鍵のかかった部屋」、「リヴァイアサン」などなど前世紀からのファンで、「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」2冊も身近に置いてある。
 訳はどれも柴田元幸氏。


 今回は、「偶然の音楽」をストリーの面白さにも魅かれて読み終わり、「幻影の書」にかかったのだけれど、失踪した俳優のへクター・マンとそれを追う「私」のすばらしく豊かで込み入った日常の重厚さに圧倒されてちょっとポーズ。立ち止まっては何か調べ、想像を喚起し…という時間になる。


  なので今日は、エッセイ集「トゥルー・ストーリーズ」 をひらいた。


 9.11直後のニューヨークが舞台の「覚え書き」はほんの数ページだけれども、私もちょうどあの年の8月末に渡米したばかりの姪から、事件のあと、「こげくさい臭いがしてる」というメールをもらったりした。初めてNYを訪ねたのは翌年の8月だけれど、オースターの、「瓦礫には人間の手や足が混じっていた、と…」という一行は当時を思い出させる。


 「ティンブクトゥ」は〝「犬の視点」を通してアメリカのホームレスを描い た作品〟だそうだが、犬よりも猫の私は読む機会がないかもしれない。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

前橋汀子のショーソン「詩曲 作品25 」

20141011鎌芸.jpg


土曜日の午後、大船駅徒歩10分の鎌倉芸術館で、NHK交響楽団「いざ、鎌倉への道」Vol.4を。

井上道義(指揮)
前橋汀子(ヴァイオリン)
NHK交響楽団(管弦楽)

井上道義(指揮)
前橋汀子(ヴァイオリン)
NHK交響楽団(管弦楽)


お待ちかね、前橋汀子が、大好きなショーソンの「詩曲 作品25 」を弾く!

数十年ぶりの前橋汀子氏の演奏。

まっ赤なドレスの前橋汀子の悠然たる演奏。
遠くからでもバイオリンに弓が吸いついているのがわかる…。
幅広い音がホールを漂い、満席の客、居眠りする人はいなかった。








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

比留間千稲のfacebook

 よろしければ、facebookも覗いてくださいますよう。

 こちらよりカンタンなこともあって、ついつい書き込んでしまいます。


https://www.facebook.com/chiine.hiruma

https://www.facebook.com/chiine.hiruma


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

J・Mクッツエーの「イエスの幼子時代」

 「早稲田文学」最新号の巻頭小説、ケープタウン生まれのJ・Mクッツエーの
「イエスの幼子時代」鴻巣友季子訳、を開いたら、もうやめられない! 

 この表現力&構成力!

 連載なので、次回はいつ? 「早稲文」の発刊は不定期らしいのです。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

昔のページ

 おはずかしいこと、son‐netの古いページがさ迷っております。

 http://www003.upp.so-net.ne.jp/chiine/#contents_2

 消却の仕方を忘れてしまいました…


 浮かばれませんので、こちらに。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

俳優座劇場の「フューリアス~猛り狂う風~」

 12日午後、六本木の俳優座劇場で、郷里出身太田亜希さん熱演の「フューリアス~猛り狂う風~」を
見た。

http://www.haiyuza.net/

 オーストラリアの新進作家マイケル・ガウ氏作、演出は菅田華絵氏。

 LABOと呼ばれるちいさな会場なので役者たちの表情も手に取るよう。
 不条理劇ともいえる難解で刺激的な舞台は回転が速く、あっという間の100分間。

 ベテランと若手の、一番のちがいは、若手の方々に台詞の聞き取りにくい人がいること。
 発声に問題があるのか、あるいは、役者の、「言葉の理解」に難があるのか…?
 
 むずかしい。


 

 
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ジャコメッティ

友だちが、スイスにいくつもり、だというので、どうして?とたずねる
と、ジャコメッティの生まれた村を見てみたい、と。

 ジャコメッティいいね、と私もいい、彼の話が始まった。

     ジャコ夫妻.jpg 

                     *ジャコメッティ夫妻

 『完本 ジャコメッティ手帖』 などの著者矢内原伊作氏のお宅は、
鎌倉市のはずれに近い、日蓮宗の寺が多くある大町の小川の
近くにある。
 一度だけそのあたりで、すっきりとした着こなしの老人を見かけ、
あっと思った。まちがいない、と、何かの写真そっくりのやせ型の
コート姿に見とれてしまった。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

2014-06-01

○20140425_165916kobesakate_edited-2.jpg

4月末の瀬戸内海の夕日。

小豆島が近づき、左端に大小2セットの福部島が見え始めた。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

阿部公房の『密会』

 個展に口出ししたり、…田舎に帰って草抜きしたりしているまにずいぶん日にちが経ってしまった!

 あちらでは阿部公房の『密会』が面白く、ついつい持って帰ってきた。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

笙野頼子「未闘病記」

群像 2014年 04月号掲載の
笙野頼子「未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の…」、素晴らしい!


一行一行、笑わせられたり驚いたり。

あらためて、すごいモノカキ、と感動。


膠原病を乗り切った方、複数知っております、お大事に…。




nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。