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増田みず子の短篇「春は来た」

文科71名称未設定 2のコピー.jpg


「季刊文科」№71 20170515発行、に特集されている
<増田みず子>女性というテーマを超えて を読んだ。

 短篇「春は来た」。たぶん私的作品だと思うが、虚心平気というか、
十年前から始めた小説指導の学生たちへの真面目な気持ちが真っ直ぐに
書かれている。

「…私の夫は、私の小説を読んだことがない。私が、読まないように
頼んだからだ。」とも。
その結婚は三十年になるという。
 
そして、最近になっての青年への恋。「わけがわからず、動転している…」
と書かれている。


うしろのページでは作家佐藤洋二郎さんと対談しているのだが、それがまた
言葉の一つ一つのに率直な感じがあふれていてすごくいい。

 さすがさすがと頷きながら読んでしまった。





 

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Updikeの「終焉」を

updikuのコピー.jpg



読みそびれていたUpdikeの小説「終焉」を。

1997年頃の執筆、設定は2020年だから、ちょうど
今頃、だけれど、天下国家に付いて書かれてはいない。


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ウィーン少年合唱団

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6月3日、横浜でウィーン少年合唱団をはじめて聴く。


ほんものの天使の声… どうして今日まで聴かないでいたの?

 →ポーっとしたまま新横浜駅へ。


構成も演出もホントにうまい♪ 
指揮もすればピアノも、の大人の男性が1名、
素晴らしい♪

 ♪ヤーレンソーラン って踊り(?)ながら歌いだしたときは
ヤンヤの喝采♪ 
 演出にウイットあって、さすがだ♪

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「三田文学」新人賞の授賞式

 29日に行われた今年度「三田文学」新人賞の授賞式。
 高田友季子さんと田﨑弘章氏が小説部門の佳作に。

 http://www.mitabungaku.jp/


 満場の中お二人がご挨拶。
 田﨑氏の番になり、聞いているとなんと、お世話をおかけしている
北九州在住の作家M子様のお名前が♪

 うれしくなって、M子様にさっそく短いメールをしてみる。
 するとタイミングが良かったらしく、「お友だちです!」という返信が。


 30分ほどして初対面の田﨑氏のそばに行き、報告すると、
「M子さんにはいつもイイ言葉かけてもらってます!」と喜色満面。

 偶然は素晴らしい、としみじみ思う夜でした。



 *さて、残念だったのは選考委員のいしいしんじ氏のご欠席。
 ネットで出会った「いしいしんじのごはん日記」が愉快で、
「四とそれ以上の国」 (文春文庫) など読んですっかりファンに♪

 
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 「北奥氣圈」 第十二號、発売されました!

 「北奥氣圈」 第十二號



北奥気圏12号0 1.jpg





  

          目  次



           北奥美術館 伊藤ニ子   

                                     



         特集《 北の作法 》

北からの視座 ―交点としての津軽 ― 馬淵 和雄2
寺山修司を待ちながら 続き ―『毛皮のマリー』をプロデュースして― 石田 和男 8
奇想の映画監督・寺山修司 広瀬 有紀 15
スタイリッシュな土俗と抑制された反骨―橡木弘『林檎蜂起』に北の作法を読む  船越 素子 17
『村上善男ノート』拾遺 田中 久元 21
人生で大切な作法は全てプロレスから教わった 今泉 昌一 23


        《北奥氣圈》      

痙攣する「し」 一色 真理 26     
男爵   岡島 弘子 28     
知らんぷり 細田傳造 30
北方の歌 上條 勝芳 32    
くぼみのある部屋 船越素子 34
冷たいおにぎり・ゴミ箱に捨てたしあわせ  辻 綾乃 36
一の字 坂本幽玄 38
サウダージ 鎌田 紳爾 40
ギンモクセイ 比留間 千稲 42
カーネーション(下) 鎌田紳爾 49





         表紙・挿画/橋本 尚恣                           
           
             定価800円

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「北奥気圏」、発売の遅れ

 遅れているそうです!

 月末頃だとか…






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『北奧氣圈』 第十二號

Amazonの読みほうだい購読サービスにリストアップされたKindle版電子書籍『曽居アートspace』ひるま・ちいね の売れ行きはぼちぼち。

   今後ともよろしくお願い申し上げます。



 さて、弘前市の書肆北奧舎 刊『北奧氣圈』第十二號 に、短篇を載せて頂けることになりました。


     『北奧氣圈』コピー.jpg 北の勇の集う『北奧氣圈』は 第十一號で 特集《寺山修司 生誕八〇年》を組まれ、黒岩恭介氏の「寺山調べ」p2をはじめ、鎌田紳爾氏の「寺山修司愛蔵レコード蒐集分析」p22 石田和男氏の「寺山修司を待ちなが」p12 など、寺山の呼吸が感じられる作品がずらり。発売まもなく完売という人気だったそうです。発売日が決まりましたらお知らせしたいと存じます、どうかよろしく。
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ひるま・ちいね  『曽居アートspace』

 おかげさまで2冊目の電子書籍(小説)が発売されました。




   『曽居アートspace』
     

  
       ひるま・ちいね

       2016/7/10
    Amazon Kindle版電子本
         ¥460



  ☆kindle表紙☆ss.jpg


      40前後の女たち3人の愉快な夢実現物語。

https://www.amazon.co.jp/gp/search/ref=sr_nr_seeall_1

         
おかげさまで Kindle版『曽居アートspace』は、
   Amazonの無料購読サービスにリストアップされました♪

        無料購読出来ますのでよろしく。


      


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古いものを読んでしまう

 マグリッド・デュラス『モデラート・カンタービレ』河出書房新社1977年初版本、はyoutubeでソナティネを流しながら。
 当時はnetありませんでしたからね、レコード ? CD?も持ってなかった。

 合間に、打ってかわって陽気なチョーサーの 『カンタベリー物語(抜粋)』角川文庫平成8年のなんと三十四刷本を。
 何しろ14世紀の物語だからまあ猥雑、強欲などなどで笑わずにいられない! 売れるわけ♪



本.jpg

 『創作のとき』は、抒情文芸刊行会編集の「前線インタビュー 1977~1998」淡交社1998年初版発行。
今回はひろい読み(前回も?)で、神山典士インタビューの<つかこうへい >、< 辺見庸>が痛快だった!












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お 礼

 掌篇小説 『肉体の悪魔』を多くの方に読んで頂き、ありがとうございます。

 また、掲載してくださった「錦楓」会報誌編集担当の皆様にも深く感謝しております。





かささぎのコピー.jpg



  *写真はカササギ。村上春樹氏の長篇小説『ねじまき鳥クロニクル』に登場するオペラ「泥棒かささぎ」の口笛を吹くホテルボーイの話がとても愉快なので、画像を拝借。

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掌篇小説 『肉体の悪魔』

『肉体の悪魔』



                文庫本「肉体の悪魔」表紙ss.jpg
                                              


                   
                          比留間千稲


 小三のヒロミにはふしぎなことばかりだった。
 おとな達は近くにある<高校>をどうして<中学校>というんだろう。海の方には新しい中学校があるのに…。
近所には<女学校>と呼ばれる大きな廃屋もあった。子どもたちは人けのない校庭の桜の木の枝に縄を渡してターザンごっこして遊んでいたが、大人たちのいう<中学校>は旧制時代の男子校のこと、<女学校>が女子校のことだなんて知らなかった。
  中学校と呼ばれる高校から自転車の男女が並んで下校してくるのを見送りながら大人たちが、「今日日は男女同権やもんなぁ」と笑い合うのもふしぎな気がした。
 男女別学が当り前だった戦前育ちの大人たちにとってそれがひどく新鮮な光景だったことを知ったのもずっとあとのことだ。

 数年後、<中学校>と呼ばれた高校にヒロミも入学する。
 驚いたのは教室の席が出席簿順に女子と男子真半分に分けられたことだ。
  幼稚園以来初めての席順には違和感があったが、島内あちこちにある中学からやってきた同級生たちは新鮮そのもの、刺激的な日々だった。
 
 ある日の下校時、D君がきて文庫本を差し出した。「これ読んでみ」、といったかどうかは憶えていないが朝礼順が近いDとは二、三度口を利いたことはある。
あわてて鞄に仕舞い込み、ヒロミは自転車置き場へ走った。
  『肉体の悪魔』と書かれた表紙を見て息が止まった。<肉体>の二字がおぞましく思えて鞄の蓋を閉める。
子どもの頃聞いた「肉体の門」という映画が思い出された。肉体美なんて語も流行っていて、大人たちが意味ありげに使っていた。
 Dくんどして?、と困惑する。
 兄や姉がいるという彼はそのせいか大人びて見えた。高一にしては恰幅が良く運動も得意のようだった。

 帰宅したヒロミは文庫本のことばかり考えた。もちろん、ラディゲという作者の名も知らない。父たちの本棚にもその人のものなどありはしない。
 夜ふけにるのを待ってこっそり開いてみた。
-ぼくは多くの非難を受けるだろう。だが、ぼくはどうすればいいのか?戦争の始まる数か月前ぼくが十二歳だったというのは、それは僕のせいかしら?…
 主人公が少年らしいのでほっとし、純文学の小説だとすると、と、『若きウェルテルの悩み』を浮かべた。

 さて教室では席順のせいか生徒は皆同性としか話さなかった。
 だからヒロミもDに礼も感想も伝えられず、彼の真意を糺さないまま日が過ぎた。
 二学期になると席は男女混合になったが、男女の距離は遠かった。
 フォークダンスで向かい合ったとき踊りながらDが、「うちの姉な、昔あんたのオヤジさんらと付き合いあったそうや」と囁くのを聞いて、ヒロミは胸の奥の氷の溶ける気がした。
 家に帰ってたずねると、両親たちがいっときやっていた文芸の会に高校生だったDの姉さんが何回か顔を見せたのだという。

 
 三年生になりクラスメイトの関心は受験に集中しはじめた。
 受験の話をきっかけにグループが生まれ、ヒロミも呼ばれて近所の男子の家に行ったりする。
 生徒たちは奥の座敷で茶菓子を中に志望校を言い合い、教師の口真似をして笑い合った。
 するとDが「ヒロさんのことは中三の時から知っとった」といったのだ。
 誰かがオーと冷やかした。
 たしかに、ヒロミの入ってたオーケストラ部がDの中学の文化祭に招かれて行ったことがある。曲目はたしかチャイコフスキーの「花のワルツ」だったが、そのとき、『肉体の悪魔』をくれたDがじつは高校入学前から自分を知っていたという事実はヒロミを強く引き寄せた。

 二学期の席替えでグループのKが私の前になっていた。女子同士のように冗談を言い合っていたある日、Kが、「土曜の夜下宿にDが遊びに来る」と囁いたのだ。
「私も行きたい」
「いいよ」

 当時は晩ご飯の時間が早かった。七時を過ぎると支度にかかった。
 風よけのストールを巻きつけ、店のスクーターを走らせた。
 Kの下宿は知り合いの家の離れなので何の心配もいらない。
 時間通りに着き、番茶を飲みながらDを待つ。
 例によってKは教師のミスを持ち出しては軽口を叩いている。

 八時を過ぎてもDは現れない。雨戸がガタガタ揺れて海風が強くなった気がする。
 連絡しようがないなぁ、とKがつぶやく。高校生が夜分に大家の電話を借りるのは憚られる時代だった。
 ジョーク混じりのKの話もまんざらではなかったがヒロミはDに会いたかった。秘密の時間を過ごしたかった…。Kの下宿からバス停までの道を二人きりで歩きたかった。
 …スクーターをDに押してもらって自分は脇に彼のノートを挟んで歩く。

 時計が九時を知らせてもDは来なかった。
 師走近い夜、ヒロミは西風がどんどん強まるのを聴いた。
 Kに一杯くわされたのかもしれなかった。
 あの日Kは初めからDを誘ってなかったのかもしれない…。

 それからの長い歳月、ヒロミは結局その夜のことをDには話さずじまいだった。
                             
                                 
                                           (了)



     20151025東京錦楓会80周年・「記念号」より転載




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「唐糸」ページ、しばらく続けます…

 すみません、「保存」が出来なかったので、思案しているうちに考えがかわりました。

 もう少し続けることにいします、よろしく♪

       …………………………




 長い間「唐糸やぐらへようこそ」を読んでくださり ありがとうございます。

 facebook発生?以後、見に来てくださる方方激減の感ありで、そのうえなぜか写真のupなどに
手間取ってしまいますので、この辺で閉じたいと。

 新しいサイトを見つけて、月末までに保存し終えて、続けたいと思っておりますので、
どうかよろしくお願い申し上げます。

 ご挨拶とお知らせにて失礼致します。


 唐糸より
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高橋薫子さんの素晴らしいソプラノ

 小豆島高等学校卒業生高橋薫子さんのソプラノ独唱はサービスも満点!
「マイクなしなんだ!」と驚くクラシック・オンチ君のつぶやきに応えるかのように
円テーブルのあいだを歌いながらまわってくれた♪

 多忙な< 芸術の秋!>の一日を まるまる潰しての参加に感謝感謝、
ありがとう♪

 
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装丁家・倉本修氏の&シュールな新刊『美しい動物園』七月堂

倉本修.jpg



  装丁家・倉本修氏から届いたシュールな新刊『美しい動物園』♪ は絵も文も
もちろん装丁もご自身の手になるもの。

 シックな色遣いと楽しいフォルムの絵のカバーの美しさに見とれてしまう…。

 賑やかなご本人のイメージと作品の静謐さ、すごいなと敬服するばかりデス。



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 同窓会イベントのお知らせ

  「お知らせ」


  香川県立小豆島高等学校の東京同窓会、「東京錦楓会」が80周年を迎えます。

 藤原歌劇団のすばらしい歌い手、卒業生の高橋薫子さんのソプラノ独唱もあります、
出身の方、ご参加待ってます♪


   錦楓2015総会s.jpg


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柴田元幸「つまみぐい食堂」

つまみぐい.jpg


雑誌モンキーシリーズもそうだが、柴田元幸の本はとにかく面白い!

 つづく
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世界のベストセラー「ロンドンの書店から」

londonの書店のベストセラー201506.jpg


 朝日新聞のGlobeなる日曜おまけ版で楽しみなのが<世界各地のベストセラー本>の紹介。

  6月7日は「Londonの書店から」で、翻訳者園部哲氏紹介の―信頼できぬ3人の語り手―(フィクション部門)だった。

 写真左からの3冊、ミシェル・ブッシ『After The Crash』(仏語からの翻訳)、パウラ・ホーキンス、『The Girl On The Train』、ルネ・ナイト『Disclaimer』にはいずれも、<小説作法でいう「信頼出来ぬ語り手」を活用した共通点がある>のだそうで、しかも、この3冊には<「信頼できぬ語り手」が特定の章にのみ現れ、それにより、謎解き難易度も高まった>という。

 氏の紹介によると、いずれの小説も、設定された時間&人間関係がすごく込み入っていてスリリング!   日本語訳が楽しみ。
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「鎌倉の私設図書館」<南回帰線>

150531鎌倉南回帰線.jpg

「鎌倉の私設図書館」その名も<南回帰線>

http://librarytropicofcapricorn.tumblr.com/

寺の参道を脇に入った路地の奥、静かな心地よいスパースに感心…。

懐かしい本、欲しいと思いながら買えてない本などなどにわくわく。
夕方だったので、主氏とお話まで出来、わたしは何と、『太陽がいっぱい』パトリシア・ハイスミス著を
お借りする。映画の原作。まだ70pageしか読んでいないが、やはり、あの青年の気持ちが詳しく書かれて
いる。
映画はもちろん、ドロンの表情で心を見事に表現していたけれど、本は立ち止まって考え考え読めるところがたまらない♪

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アヨアン様へのコメント

すみません、暗証コードがうまく入りませんので!


 ↓

リズミカル、楽しい編曲ですね~(原曲を知りませんが…!)


妖精が出没するというケンジントン公園、一昨年、英国旅の最後に一人で寄りました。

夏のせいかたくさんの人がくつろいでましたね。
居心地良くて帰りたくなくなりました…。


子どもの頃、ピーターパンに夢中。海賊フック登場でいっそう興奮しましたね。


0603ストッパーかかってるのかも…?



頂いたコメントへのご返信です。


横田美晴さんは妖精関連のかわいい絵をたくさん描いてらっしゃいます。


689ICi、ですよね~!

FBに時間取られてこちらがほんと疎かになってしまっております、お恥ずかしい!



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茨城で震度5弱

 さっき階下へ。
 携帯が鳴り始め、ドドンと大きな揺れ!

 茨城で震度5弱、湘南は震度4ほどだったが驚いた。
 
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