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壷井繁治氏・榮氏と黒島傳治氏のこと、少々

 オンラインマガジン「その船にのって」
その船にのって題字のコピー.jpg

  こんにちは小豆島
  お便り 2017年7月16日 掲載

   よりの抜粋 ↓

「ログインができなくなっちゃいました」という問い合わせを度々受けるのですが、、、その応対のやり取りをメールで文通のように往復していたら、ログインできた!という返信と一緒に、素敵な感想とエピソードをいただいてしまったので、ご紹介させていただきます。お相手は小豆島は苗羽(のうま)ご出身の比留間千稲さんという方。何の奇遇か、このメールは壺井栄さんの命日である6月23日に届いたこともあって、電子書籍の出版もそうですが、このオンラインマガジンを始動させたことも含めて、壺井栄さんからのメッセージを受け取ったような感覚になったのでした。(小坂逸雄 )


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 さっそく壷井榮さんの「港の少女」を読ませて頂きました。
ところで私が「榮さん」などと親しげにお呼びするのにはわけがあります。私の生まれる前、私の父は小豆島の小学校の先輩でもある壷井繁治氏の生き方に感動、いわば子分格の付き合いを許され、ご夫妻を頼って夫婦で上京したのでした。
 それ以来、繁治さん榮さんと呼ばせて貰っているのだそうで、私たちも内々ではそう申しておりました。 
 戦争末期、両親は焼け出されて小豆島へ逃げ帰るのですが、それから20年、私も上京、東京都中野区鷺宮の壷井家に連れて行かれ、以後、榮さんとは数回、繁治さんとはかなりの回数お目にかかる機会がございました。
 …上京して数年後、榮様の訃報を知らされたときはただただ驚いて壷井家へ飛んでいったものでした。

 さて、もう一人、作家の黒島傳治氏ですけれど、文筆を志していた私の父は青年時代に一度だけ、小豆郡苗羽で静養されていた傳治氏をお宅にお訪ねしたのだそうです。傳治氏は小説の作風からも感じられるとおり、「ちょっとシニカルなところのある人でなぁ」と、父はそう申しておりました。

「この船にのって」制作の、平野甲賀氏の斬新な装幀の電子本で、郷里の大先輩たちの作品をこんなふうに手軽るに読める日がここようとは、ほんとうに幸せでございます。
 栄さんの7月の書籍も楽しみにしております。


http://sonofune.net/shodoshima_now/archives/1054/?t=1&cn=ZmxleGlibGVfcmVjc18y&iid=d10a5bcc894a4629bfd9b40d18fa20f8&uid=594248588&nid=244+272699400


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