増田みず子の短篇「春は来た」
「季刊文科」№71 20170515発行、に特集されている
<増田みず子>女性というテーマを超えて を読んだ。
短篇「春は来た」。たぶん私的作品だと思うが、虚心平気というか、
十年前から始めた小説指導の学生たちへの真面目な気持ちが真っ直ぐに
書かれている。
「…私の夫は、私の小説を読んだことがない。私が、読まないように
頼んだからだ。」とも。
その結婚は三十年になるという。
そして、最近になっての青年への恋。「わけがわからず、動転している…」
と書かれている。
うしろのページでは作家佐藤洋二郎さんと対談しているのだが、それがまた
言葉の一つ一つのに率直な感じがあふれていてすごくいい。
さすがさすがと頷きながら読んでしまった。
コメント 0